ウミガメの種類と形態

ウミガメの種類

・世界のウミガメ

地球上のウミガメ類は2科8種(又は、2科7種)に分類されています。

ウミガメ科   アカウミガメ   Caretta caretta      

                  アオウミガメ  Chelonian mydas     

                  タイマイ Eretmochelys imbricate   

                  ヒメウミガメ  Lepidochelys oliviacea

                ヒラタウミガメ  Cheronia depressa  

                  クロウミガメ   Cheronia agassizi

オサガメ科  オサガメ   Dermochelys coriacea

     ※アオウミガメとクロウミガメを同種とする場合もある。

 

            

 

・日本、沖縄で産卵するウミガメ

このうち日本で産卵が確認されているのがアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種です。

沖縄は3種全ての産卵地となっています。

産卵数は、アカウミガメの産卵地である鹿児島本土や屋久島、種子島に比べれば少ないです。

また、これらの3種は環境省レッドリストに掲載されている絶滅危惧種です。

・久米島で産卵するウミガメ

久米島でも産卵が多く、夏に砂浜を歩くと沢山の足跡を見ます。

アカウミガメ、アオウミガメの産卵が多く、稀にタイマイの産卵もあります。

沖縄全体ではアカウミガメの方が産卵数が多いようですが、フィールドを歩いていると、久米島ではアオウミガメの産卵数が多いような印象を受けます。

各種の特徴

ここでは、代表的なアカウミガメとアオウミガメの特徴について触れます。

2種の形態の特徴を知れば簡単に区別できます。

【成体(産卵のため上陸する親カメ)】

アカウミガメ

・頭部が大きい。

・頭部がアオウミガメよりは尖っている。

・助甲板(数字を記入部分)が5対。頂甲羅板と接する助甲板を持つ。

アオウミガメ

・頭部が小さい。

・頭部は丸みがある。

・助甲板は4対。

・アカウミガメより一回り大きい。


【稚カメ(卵から孵化したカメ)】

アカウミガメ

・コゲ茶~黒色。

・肩をはるような甲羅の形状。

アオウミガメ

・青黒い

・腹部は白色