久米島にはアカウミガメ、アオウミガメが多数産卵のため上陸します。
滞在中に偶然遭遇することもあるかもしれません。
もし遭遇した場合は、野生動物の繁殖行動に極力影響を与えない行動が望ましいと考えます。近づかないことが無難です。
観察したい場合は、夜間の観察は危険を伴い、観察の仕方によってはウミガメの産卵活動を邪魔してしまいますので、適切な知識を有した方からレクチャーを受けて観察されるのが良いです。
※当店でウミガメの産卵や孵化の観察会、ツアー等は実施していません。
【留意点】
産卵中のウミガメに不用意に近づいたり、驚かしてしますと産卵を止めてしまったり、噛みつかれて負傷する危険性もあります。
遭遇した場合は、静かにそっとしておいてあげてください。
・ライトで照らさない
子ガメは光に向かう習性がおり、ライトを照らすと光に向かって進んできて海の方向を見失い迷走します。海に辿り着けなかったり、砂浜で体力を消耗してしまうと死んでしまいます。また、上陸したウミガメは驚くと産卵せずに帰る場合もあります。ライトで照らさず月明かり等で観察するようにしましょう。 同様にカメラのフラッシュも避けましょう。
また、夜の砂浜に車で近づく場合もライトを照らさないようにしましょう。
・捕まえてはいけない
ウミガメ(卵も)捕獲することは法令で禁止されています。許可なしで卵をとりだし観察するのもダメです。遠くから観察するだけにしましょう。
・不用意に触らない
上陸したウミガメに不用意に触らないようにしましょう。ウミガメを驚かしてしまうというのもありますが、噛み付かれたら大怪我する場合があります。特にアカウミガメは顎が発達しているので危険です。
・ハブがいます
ハブが生息しています。ウミガメは草本植物や低木林の縁で産卵することも多いです。そのような茂みにはハブがいる場合がありますので近づかないようにしましょう。
実際にウミガメの産卵場所の近くで何度か見かけたことがあります。
「ウミガメは涙を流しながら産卵する」と言いますが、写真では本当に涙を流しているみたいに見えますね。これは、塩類腺から体内の塩類を排出しているからです。ウミガメは海水中で生活するため体内の塩分濃度が高くなるので塩分を排出する必要があり、そのための器官が眼の付近にあるから目が潤んで見えます。
ウミガメは肺呼吸をするので、水面に顔を出して息をします。
水中では息ができないため、漁具や釣り糸、ゴミに絡まってしまうと死んでしまいます。